27日に店舗の引渡が完了してから今日まで、届いた荷物は大小合わせて約30個。調理器具やグラス、伝票、エプロン、ダストボックス、掃除機等々......、それの開梱作業、組み立て設置をずっと一人でやっています。最初は軽い気持ちで始めましたが、やってみると結構大変で、特に棚の組み立て設置はビスだけで50本以上をドライバーで締めなければならず、そのせいで手のひらが真っ赤に。小さく血マメになっているようです。そのままホクロにでもなってくれると縁起がいいんですが。
そんなこんなでいろんなモノと格闘していると、知り合いからこれからショップに行くとの電話が。ほどなくご夫婦でご来店してくれました。まだオープンしていないのでご来店というのも変ですが、孤独な作業を続けていただけに、そして久しぶりの再開という事もあり、喜びも一入(ひとしおって漢字はこう書くんですね)。いい気分転換になりました。
ひととおりショップのインテリア、設備等を見てもらったあとは自然とオープン後の話になりました。誰と誰々とを連れてくると何回もこの店に来るハメになるとか、それでも回数としては少ないとか、まぁ他愛のない話でしたが、話せた事そのものが嬉しかったですね。
夫妻が帰ったあと、また暫くは棚と格闘していましたが、今度はオープニングスタッフとして一緒に働くスタッフが来店。しかも奥さん&お子さんと一緒に。スタッフは7月3日に全員集まる事になっており、そこからが彼・彼女らのスタートなんですが、オープン前に来てくれるということは、いろいろと気にかけてくれている証拠。こういうのも本当に嬉しいですね。可愛いお子さんときれいな奥さんと一緒の姿を見て、ますます責任の重さを感じた次第です。
で、最後は夜の10時頃、一人の若い男性が入り口のドアを開けて入ってきました。そして「まだ、やっていないんですね、ココは何のお店ですか?オープンはいつですか」との問い合わせ。ビール専門のお店で、まもなくオープンと答えると、「桜新町で働いており、桜新町に住んでいるのでオープンが楽しみです。オープンしたらまた来ます。」といって去っていきました。これも本当に嬉しい出来事で、お店は3階なのにわざわざ上がってきてくれて、お店のことを聞いてくれるなんて、もの凄く励みになりました。
本当にきてくれたら初回は店主のおごりにしますから、万が一このブログを見るような事があったら、そうなるので、是非きてください。ただし本人だけですが。
明日から7月、最後の追い込みです。
今日は店舗引渡の日でした。6月1日に工事がスタートして約1ヶ月。元は事務所仕様だった場所が、立派な店舗としてリニューアルされました。まだ肝心のケグレータが入っていないため、完成とはいえませんが、それでも一つの区切りとしてこの日を迎えられたことには、月並な表現ですが感慨無量といった気持ちです。
まだ形が出来ただけで、お店に必要なモノが何も無いためガランとした雰囲気ですが、明日からはこの場所に命を吹き込む作業が始まります。心臓となるケグレータは7月2日に入港し、通関に3〜4日、設置は早くとも7月7日の七夕の日になります。ただ織姫と彦星のように、心待ちにしているのになかなか会えないという事を示唆しているようで、まだまだ不安感は拭えません。7のゾロ目で縁起がいいはずなのに、悪い方にばかり考えがいってしまうのも、これがズレるといろんな事が狂ってしまい、ダメージが大きい事が一番の原因ですが、もうここまで来ると考えてもしようがないですね。なるようにしかならないものです。
といったふうに気持ちに鞭打ち、まずは伝票とか、それを挟むカバー、各テーブル毎のカトラリーボックスといった小物類から用意していこうと思っています。自分の性格からしてまずは形からはいるため、装飾用のイスや、棚の飾り付けのための本やイラストといったものから揃えたいのですが、そうすると必ず小物類が抜けてしまいます。それを防ぐためにも普段とは逆の方向から、最後にまわすものから揃えていくつもりです。けっこう地道な作業となりますが、今週はその事に終始し、来週からのスタッフトレーニングに備えたいと思っております。
慣れない事をすると、本当に疲れるということを、身をもって実感する日々となるんでしょうね。
元気が出る音楽 その3
QUEEN Greatest Hits by QUEEN
1. Bohemian Rhapsody
2. Another One Bites The Dust
3. Killer Queen
4. Fat Bottomed Girls
5. Bicycle Race
6. You're My Best Friend
7. Don't Stop Me Now
8. Save Me
9. Crazy Little Thing Called Love
10. Somebody To Love
11. Now I'm Here
12. Good Old-Fashioned Lover Boy
13. Play The Game
14. Flash
15. Seven Seas Of Rhye
16. We Will Rock You
月並ですが、やはりこれでしょう。
"RoboCup 2012" が6月18日〜24日の7日間、メキシコシティで開催されているのを、たまたま記事の検索中に知りました。このサイトとは全く関係のない記事ですが、個人的には少しだけ関わりがあったので、懐かしさついでに紹介していきたいと思います。
1999年にソニーのAIBOが発売された時、仕事としてAIBOに関わる事になり、その仕事の一環としてこのRoboCupの存在を知ったのですが、ちょうど10年前の2002年の福岡大会では、AIBOのプロモーションスタッフとして、間接的に参加する事になりました。当時の競技カテゴリーは、
の3つがあり、さらにRoboCupSoccerは
に分かれていました。
この中のFour-legged robot league(四足ロボットリーグ)は、タイトルを見ただけでも分かりますが、AIBOによるサッカーゲームで、AIBO4体が一つのチームとなって対戦していきます。ただ、その時はまだまだスタートしたばかりで、フィールドにあるボールにAIBOが集まっていくだけといった印象で、とてもゲームと呼べるレベルではありませんでした。ただ黎明期でもあったので各チームの熱気は凄かったように記憶しています。その後は年々プログラミングのレベルもあがり、だんだんとサッカーの試合にはなってきましたが、残念ながら2006年にAIBOの販売が終了したことで、2007年にFour-legged robot leagueは終了となったようです。
翌2008年からは、二足歩行ロボット「Nao」(仏アルデバラン社製)を使用した共通プラットホームリーグ、Standard Platform Leagueが始まり、これまでの四足ロボットリーグ同様、プログラミングの優劣のみを競うものとなっています。
AIBOの仕事を離れてからは、このRoboCupへの関心も薄らぎ、その存在自体を忘れていたのですが、「継続は力なり」というように、大会のレベルもかなり上がっているようですね。このまま回を重ねていけば、目標とする
By 2050, develop a team of fully autonomous humanoid robots that can win against the human world champion team in soccer.
「西暦2050年までに、人間のサッカーの世界チャンピオンチームに勝てる、自律型の人型ロボットチームを作る」
というのも夢ではないようです。
少々強引ですが、ラッシュ・ライフもオープンまであとわずかとなった今、このRoboCupの発展しながらの存続が、多少なりとも自分自身の励みにはなりました。
では最後に2010年シンガポール大会でのNAOの映像をご覧ください。いいね!ボタンを10回くらい押したくなる映像です。
写真はカウンター越しに見える、樽生の種類を記載するための黒板です。職人さんが塗装をしていたので、このとき初めて既存の黒板を壁に貼るのではないと言う事を理解しました。黒板はベースとなる部分が部材としてあり、それをスペースに合わせてカットして貼付けるものとの先入観があったため、図面を見ながらの打合せでは全く確認をしませんでした。そんな訳で、職人さんの塗装によりだんだんと黒板が出来ていく様を見ながら、「なるほど」と思う反面、そういえば他にも未確認部分がかなりあった事を思い出し、いまさらですが細かい部分をチェック。
ありました、イメージと違う部分が。その中でも一番大きいのはカウンターの仕上がりです。天板については色や種類をじっくりと決めていったのですが、縁の部分の処理は曖昧なまま進んでました。結果は写真にも写っていますが「うーん」といった出来上がりです。詳細は省きますが、もっと確認すれば良かったという反省の気持ちでいっぱいです。さすがにココまで出来ているともう修正はきかないですね。
このブログを読んでいただいている方のなかで、飲食の起業をお考えの方、設計事務所に嫌がられても構わないので、図面は細部までじっくりと見る事をお薦めします。そして分からない事があったら、分かるまで聞く。これは非常に大事なことなので、是非実践してください。
他にも図面上では見えなかったいろんな事が、実際に形ができてくると見えてくるようになります。カウンター以外には、思った以上に死角があるということ、思った以上にカウンター席とテーブル席が分断されているということ、そのため店全体が一体感に欠ける空間となっているといった問題点が見えてきました。従って、オープンを迎えるにあたってのオペレーションの課題は、この分断された空間をどうやって解消していくか、どのようにしてストレスのないサービスを提供していくかに集約されます。オープンまであと約3週間、この間に課題を解決する方策を考えなければなりませんが、スタッフにも協力してもらいながら、何とか解決できればと思っています。
という訳で、もうこれ以上課題が出てこない事を祈りつつ、また明日も現場に通うつもりです。
※元気が出る音楽 その2
"The 24th Street Band" by The 24th Street Band / 1978
先週、CKBのライブでKENさんに元気(いいね!)を分けてもらってきたんですが、その元気(いね!)も1週間で使い果たしてしまいました。というのも予想外の出来事が多発して、その解決に走り回る毎日が続いているからで、昨日はそのとどめとなる連絡をいただき、ちょっとばかりブルーな状態です。
ガスの容量が足りないとか、換気扇の位置にクレームが入ったりとか、そのおかげでかなりの予算オーバーとなる事が確実になったりとかで、だんだんと心が弱っているときに、ケグレーターの日本到着が当初目論んでいた日にちよりも1週間遅れるとの連絡。おかげさまでオープンも1週間遅れる事が決定。これが本当にトドメとなりましたね。
見事に、アッパーカットをくらった気分です。
でも何時迄もブルーなままではいられませんから、とりあえず心にムチ打ながら、スタッフの面接、換気扇のクレーム処理、そして大家さんとのショップサインの設置交渉などを済ませ、夕方にショップを覗いてみました。そうしたらできていました、カウンターが。まだまだ裸の状態ですが、ショップの一番の主役といっていいカウンターが出来てきた事で、俄然ヤル気が沸き上がってきました。本当に単純なやつです。今週末にはほぼできあがるので、もう一度日曜日にでも見に行き、もっと気持ちを奮い立たせるつもりです。そうすることで、いまの閉塞感ただよう空気を一新し、残り一ヶ月弱で失ったものを取り戻していけたらと、そう思っています。
とうことで、今夜は元気になる音楽を聴きながら、ストレッチをしながら、Stella Artoisを飲みながら、そして風呂に入って寝るようにします。あしたは甥っ子の結婚式だし。
では.......
※元気が出る音楽 その1
"FINIS" by Finis Henderson / 1983
6月8日(金)、赤坂BRITZで開催された "CRAZY KEN BAND TOUR 2012 ITALIAN GARDEN" に行ってきました。CKBのライブは以前から一度行ってみたいと思っていましたが、前職の会社の上司からお誘いを受け、晴れて「初CKB LIVE体験」をする事ができまました。
演奏された楽曲はツアー名からも分かるように、最新アルバム「ITALIAN GARDEN」を中心に、正確には数えていませんが、18〜20曲くらい。実は「ITALIAN GARDEN」はまだ聞いた事がなかったんですが、相変わらずのCKBサウンドで、安心して楽しむ事ができました。
この「ITALIAN GARDEN」はかつて横浜本牧にあったお店の名前で、1997年にCKBが結成された場所としてCKBのサイトに紹介されていました。今年15周年を迎えるCKBが節目を迎えるにあたり、バンドを結成した頃の熱い情熱を忘れないというメンバーの意気込みを表すため、バンドが結成された記念すべきお店の名前をアルバムのタイトルとしたとのこと。そのせいか、1曲1曲がもの凄くパワフルで、KENさんもいつも以上に「いいねっ!」を連発していました。
というのは嘘で、イタリアン・ガーデンについてのMCでは、本牧でのCKB発祥の場所、その隣にあったお店では、怖い人たちの間をぬってソウル・トレインならぬ「ソウル・トルエン」というイベントを開催、そんな歴史のあるお店の名前がアルバムタイトルなった、といったくらいでした。すいません。
そして後半にはツアーの定番とも言える、『昼顔』で人妻を応援。この日も多くの人妻が来ていて、この曲が始まると人妻とおぼしき人たちは大の盛り上り。奥さんに優しいKENさんに、目一杯声援を送っていました。
このところ予期せぬ事が多発して、心身ともに凹みがちでしたが、もういいオジさんなのにパワフルなCKBのライブのおかげで、かなり気持ちも回復。また明日から気合いをいれていこう!となったので、3時間の立ち見ライブも何とか乗り切る事ができました。
また行きたいですね。
では最後に「奥さんのためなら〜」をどうぞ。
内装工事も始まり、この1ヶ月は工事の進捗状況をブログ記事のメインにしていこうと思ってはいますが、実はそんなに書く事は無いんですね。カウンターの天板の色がこうなったとか、壁紙は白になったとか書いても、ねぇ。でもネタが無ければ書くと思いますが。
という訳で、ネタがないときの定番、音楽ネタで今回もお茶を濁していきたいと思います。
で、内容は何かというと、アメリカン・プログレッシブ・ロック・バンドの雄、 "Kansas" の "Dust In The Wind"。1978年、全米6位のヒット曲について書かせていただきます。
YouTubeの映像からも分かるように、プログレと呼ぶには?の、アコースティックサウンドで構成された曲ですが、皮肉なことにグループで一番売れた曲だったようですね。
元々はレコードとして発売するために作られたのではなく、メンバーのKerry Livgrenが指のトレーニング用として書いたコード進行を、アコースティック・ギターで練習していた時、それを聴いた奥さんがすてきな曲なので歌詞を付けるようにと勧めたのが始まりだったとか。ケリー自身はグループのイメージと違うので、他のメンバーがこの曲を容認してくれるかどうか疑問だったようですが、結果は前述のようにグループ最大のヒットとなりました。歌詞は宗教的かつ難解な表現となっており、サウンドもかなりシンプルな構成となっているため、必然的にボーカルの力量が重要となってきますが、その点、Steve Walshさんはさすがです。サウンド、メロディともに素晴らしい曲ですが、ヒットした一番の理由はボーカルが見事にハマっていたからでしょう。異論はあると思いますが、自分はそう思えてしかたがありません。
その証拠に、この曲をカバーしたアーティストはいずれも素晴らしいボーカリストばかり。マイク1本で聴衆を引きつけられる実力の持ち主がカバーしています。
ではせっかくなので何名か実際に聴いていただきましょう。
まずはブラジルの歌姫 "Paula Fernandes"
可憐な顔立ちとは裏腹な、低音の迫力あるボーカルと物悲しいギターの音色が、カンサス以上に宗教的な啓示を与えてくれるかのような印象を受けます。
(パウラの代表曲 "Pra Você" はこちらhttp://youtu.be/bzGZEf1rUL4)
二人目は言わずと知れた "Sarah Brightman" 。
「世界で一番美しい歌声」と言われるだけあって、カンサス、パウラ・フェルナンデスとはまた違った世界を感じさせてくれます。いずれも宗教的といえる印象を醸し出すのですが、カンサスはアメリカの広大な自然を相手に、人の力ではどうにもならない現実をやや冷めた視線で見つめているといった印象。パウラ・フェルナンデスは、夜の闇の中、わずかな灯りがともった森の中の一軒家で、神に対し、変わらぬ現実に救いを求める母親の姿が目に浮かびます。
それに対し、サラ・ブライトマンの歌う曲からは、荘厳な光を放つ礼拝堂の中に佇む一人の予言者が、天使の啓示を受けているような光景、どちらかというと絶望の先の希望を感じる事ができます。
なんて、書いてはみたものの、冷静に考えるとすべて映像から受けるイメージでしたね。
それにしてもサラ・ブライトマンは本当に凄いと思います。素晴らしいではなく「凄い」という形容詞が本当に似合います。CD以上にライブの歌声が素晴らしく、年齢不詳で、映像毎に顔が違って、どれが本当の顔かが分からないところ、そしてエンターテイナーとして存在感。本当に「凄い」人です。
それとこのライブ会場はラスベガスでしたが、YouTubeのコメントに
Ironic... singing "All you money won't another minute buy" to a Las Vegas crowd, don't you think?
というのがありました。そう思います。
最後は懐かしいマペットショーから、Beakerが歌う "Dust In The Wind"
これについてはコメントはありません。見て聴いてお楽しみください。
店舗の解体が終了しました。
天井、トイレ、流し台、床の撤去が終わった状態が、右側の写真です。天井の石膏ボード、16あった蛍光灯はすべて取り払われ、H鋼や空調設備、排気口、電気配線がむき出しとなっています。このおかげで、写真では分かりにくいのですが、天井高が約50cmほど上がり空間の広がりが増えたことにより、全体的に広くなったような印象です。
左はイメージを固めるために作成してもらったイメージパースです。壁面やカウンター内の設備など、変更点がいくつかありますが、レイアウトはほぼこの絵のとおり。入り口手前にカウンター、奥にテーブル席を配置しています。カウンター内にはタップが10口描かれていますが、実際はマイクロマティック社のケグレーターを設置。タップは12口となります。その他、カウンター下にコールドテーブルを改造したサーバーを設置し、そこにはタップが3口、計15のタップで樽を提供していく予定です。店舗が縦に長い造りとなっているため、サーバーの設置についてはいろんな制約があったため、最終的にこのケグレーターになりましたが、結果的にはこれが正解でした。2台のケグレーターを設置しますが、それぞれに設定温度を変える事ができるので、飲み頃温度が近いもの同士をまとめて提供していく事が可能。2段階の温度設定とはいえ、少しでも美味しくいただくための装置として、十分に活躍してくれるのではと思っています。楽しみです。
オープニング時の開栓するビールはほぼ固まってきましたが、もう少し検討してみようかなと思っています。何故このビールにしたのかといった理由が曖昧なものについては、もっと選んだ理由を整理してみるつもりです。理由が整理されたからといって、味が良くなる訳ではありませんが、自分なりのこだわりといったところですね。まあ、大した事はないんですが。
これから約3週間、内装会社の方とミーティングを重ねながら、最終の形にもっていく事になります。予算と相談しながらの決定となりますので100%とはいいませんが、満足いく結果となる事を願っています。そのためには樽の選定ではありませんが、優先順位の整理が必要。この期に及んでまだそんな事を言っているのかと怒られそうですが、担当の方と摺り合わせをしながら、最終決定をしていきたいと思っております。