#52 Aecht Schlenkerla Rauchbier Märzen

"Aecht Schlenkerla Rauchbier Märzen"

Bitterness : 30 IBU
Alcohol by Volume : 5.1%
Original Gravity : 1.054
Malts : Original Schlenkerla Smoke malt 
Hops : -

 

本日は新橋にある『J's Backerei』におじゃましました。何種類かあるドイツビールの中から、チョイスしたのはラオホ。ラオホといえばもちろん"Schlenkerla" 。スモーキーなキャラクターで、ローストした麦芽の甘味が特徴の、わりとお気に入りのビールです。ホップの苦味はそれほど強くなく、スモークのアロマが強烈に香ばしい、好き嫌いがわかれる味だといえます。

 

シュレンケルラ・ラオホビア・メルツェンを醸造しているヘラー=トゥルム(Heller-Trum)醸造所は、ドイツ南部の古都バンベルグ(Banmberg)にあります。歴史あるバンベルグは旧市街地が全て「世界文化遺産」に指定されており「小さなベニス」と呼ばれる大変美しい町です。設立は1678年と歴史があり、現在は5代目によってその伝統が受け継がれ、今もモルト造りから醸造に至る全ての工程で伝統的な製造法を守り、その独特な風味を維持。ラオホ(Rauch)とは、独語で「煙」の意味。このビールは、3年寝かせて乾かした地元フランケン地方の森のブナの丸太を1日以上かけて燃やし、その薫煙で燻して乾燥させた「燻製モルト」を使って醸造しています。

 

ヘラー=トゥルム醸造所の製品の95%がラオホであり、シュレンケルラ・ラオホビア・メルツェン以外にも更に濃厚な「シュレンケルラ・ウアボック(Ur-Bock)」、「ラオホビア・ヴァイツェン」などを醸造しています。

※シュレンケルラの語源は、フランケン地方の古い言い回しで「千鳥足」のこと。独語の動詞にSchlenkern(シュレンケルン;ユラユラ揺れながら歩く)というのがありますので、そんな語感なのでしょうが、末尾の“la”の辺が典型的にこの地方(フランコニア)の方言のようです。王冠にも片手にビール、片手に杖をついて歩いている「酔っ払い」がデザインされています。

 

【参考・出典】

brillat savarinの麦酒天国  http://blogs.yahoo.co.jp/brillat_savarin_1/1768633.html