また音楽ネタで恐縮です。
前回は Blue Lagoon がカバーした楽曲について長々と書きましたが、ここでふと疑問が湧きました。いままで世界で最もカバーされた楽曲は何だろうと。
で、早速検索したところ、答えはビートルズの「イエスタデイ」(リンク先のビデオは66年の武道館ライブのようです。びっくりしましたが、ポールのやる気のないボーカル姿が▲)でした。ギネスブックにも世界で最もカバーされた楽曲として認定されているそうです。そりゃそうですよね、当たり前すぎて何だか腰砕けになってしまいましたが。カバーしているアーティストもメジャーどころが多く、エルビス・プレスリー、フランク・シナトラ、レイ・チャールズ、ザ・スープリームス、面白いところでは世界三大テノール歌手のプラシド・ドミンゴもカバー。かなり格調高い「イエスタデイ」になっています。さすがビートルズといったところですが、ちなみに邦楽で最もカバーされたのは坂本 九の「上を向いて歩こう」でした。(大滝詠一の「夢で逢えたら」という説もあるようです)
と、ここまでは所謂つかみの部分で、本題はこれからです。
元々は、ブログネタとして、自分が好きな楽曲の中で一番カバーされた曲は何だろう?という疑問から始まったことで、その後、じゃ世界で最もカバーされた曲は?になったため、上の文章が出来上がりました。したがってここからは、本題の自分の好きな楽曲で進めていきたいと思います。なんだ、つまらないとお思いでしょうが、しがないブログなのでお許しを。
という訳でエントリー曲は71年にリリース、72年のグラミー賞で最優秀R&Bに輝いた Bill Withers の "Ain't no sunshine" に決定。(いきなりですが)
で、どのくらいカバーされているか調べようとしたら、既に調べている方がいらっしゃいました。さすが世の中は広い。そのサイトにあったカバーしているアーティストのリストは総勢45グループ。よく調べたもんです。
Nancy Wilson (1971) , Temptations (1972) , Freddie King (1972) , Lyn Collins (1972) , The Shirelles (1972) , Rahsaan Roland Kirk (1972) , Pretty Purdie (1972) , Michael Jackson (1972), Isaac Hayes (1973) , Tom Jones (1974) , Harlem Underground (1976) , The Emotions (1977), Crystal Gayle (1981) , Bobby Bland (1989) , Sting (1991) , Paul McCartney (1991) , Paul Young (1994) , Michael Chapdelaine (1995) , Joe Cocker (1995) , Günther Neefs (1996) , The Nylons (1997) , Christy Baron (1997) , 4 the Cause (1998) , Ladysmith Black Mambazo and Des'Ree (1999) , Lighthouse Family (1999) , Michael Bolton (1999) , Eva Cassidy (2000) , David Cassidy (2001) , Christina Christian (2002) , Sarah Brooks with Joe Beck (2002) , Woven Hand (March 2002) , Mark Eitzel (2002) , Theodis Ealey (2002) , Reel & Soul Association (2002) , Sina (2002) , Me First and the Gimme Gimmes (2003) , Roxane (2004) , Hanson (2004) , Espen Horne (2005) , Buddy Guy featuring Tracy Chapman (2005) , Aaron Neville (2006) , Andy Abraham (2006) , Dept. of Good and Evil Feat. Rachel Z (2007) , Joan Osborne (2007) , Maysa (2007) , Dean (2007)
ただ、この中で知っているのはわずか16グループ(太字色付き)。逆にいうと、メジャーなアーティストが16グループだけともいえますが(勝手な解釈です)。上記以外には、Lenny Kraviz、John Mayer、Al Jareau、インストバージョンで Grover Washington Jr.なんかがカバーしています。そういえばGrover Washington Jr.の "Just the two of us" のボーカルは Bill Withers でした。
それではこの中から、MJ、Paul McCartney、Sting の映像をピックアップしましたので、どうぞご覧ください。
まずは言わずと知れた "MJ" ことMichael Jackson。71年のソロデビューアルバム "Got to be there" に収録されており、72年にシングルカット。UKチャートで8位にランクインしました。まだ声変わりまえの少年の声で、彼女が行ってしまうと、太陽も消えてしまうといった内容の大人の歌を歌い上げているんですから、さすがですね。
つぎは泣く子も黙る Sting
なぜ黙るかはさておいて、David Sanborn のサックスの響きとアコギのシンプルな音色が、女に置いていかれる男の悲哀を見事に増幅させています。それとSting の声がこれまた曲とぴったりで、ますます寂しくなります。いいです。
最後は 世界で最もカバーされた楽曲の本家本元、Paul McCartney です。
これはアンプラグドライブの映像のようですが、ポールがなんとドラムを叩いているとても珍しい映像です。若干たどたどしさはありますが、堂に入ったものです。
あと歌っているのはポールではなく Hamish Stuart。80年代の終わりから90年代にかけてツアーメンバーとしてバンドに参加していたギタリストで、元は70~80年代に数々のヒット・ソングを放ったUKのブルー・アイド・ファンク・グループ、The Average White Band の中心メンバーでした。
ただ、なぜかはわかりませんが、ヘイミッシュが "Ain't no sunshine" を1曲歌い終わったあと、ポールがドラムからボーカルに戻りますが、またすぐドラムに戻り、再度ヘイミッシュが同じ歌を歌う事になります。ヘイミッシュの「デジャヴ」という声が聞こえたあと歌いだしますが、そのおかげでビデオは10分をこえる長さになっていますので、時間がある方のみどうぞ。
以上、"Ain't no sunshine" のカバーネタを長々と書きましたが、結局何を言いたかったのかが自分でも分からなくなってしまいました。
そんなわけであと何を書けば良いかが浮かびませんので、これで終わりにしたいと思います。