前回のブログで世界で一番高価なビールをネタにしましたが、1リットル100ドルとインパクトに欠けるものだったので、再度検索をかけたところ、案の定、もっと高価なビールがありました。
"Antarctic Nail Ale"というオーストラリアのNail Brewingが2010年11月に発売したビールで、何と南極の氷を溶かした水を使用。そのせいか30本という極めて少ない本数しか生産されませんでした。しかもオークション形式での販売だったため、一般にはほとんど流通せず幻のビールとなったようですね。気になるお値段はオークションスタート価格が1本800ドルからで、一番高い落札価格は1本1,850ドル。落札者はオーストラリアの精神科医アンソニー・ダレルという博士だったとのこと。
ただこのビール、日本の調査捕鯨の妨害でその名を知られるようになった、オーストラリアの過激な環境保護団体、「シーシェパード」の活動をバックアップするためのもの。売上金はすべてシーシェパードへ寄付されているようです。南極の氷での製造、世界一高価なビールという話題性、限定30本という本数からも分かるように、シーシェパードのPRのために作られたことは明らかですが、残念というか、当然というか日本ではほとんど報道されませんでした。
ことの是非は別として、機会があれば飲んでみたい1本ではあります。