イタリアのビールというと一般的にはあまりなじみがありませんが、歴史ある醸造所も多く存在しています。その中でも代表的な銘柄といえば、“モレッティ”。現在はハイネケンの資本傘下にあり、世界中に安定供給されているので、ショップで見かけた人も多いのではないでしょうか。
初老の男性がジョッキを傾ける姿が描かれたラベルは、なんともいえない“味”を醸し出しており、モレッティの象徴として1942年から使用されているそうです。
香りは土っぽいモルトのような乾いた麦・草木の匂いがしっかり立ち上り、ホップのアロマと重なるようにわずかにハーブの香りが感じ取れます。味は強めの炭酸がのどに爽やかな刺激を与え、苦みも甘みもニュートラルといった、後味に雑みが少ないとても上品なビールだといえます。
イタリアンといえばワインですが、さすがイタリアの歴史あるビールだけに、ピザ・パスタ類にもよく合います。たまにはビールでイタリアンを堪能するのはいかがでしょうか。
1859年に創業されたイタリアで最も古い歴史を持つビールメーカー。
オーストリア帝国の文化的影響を強く受けている、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州ウーディネで生まれ、現在ではイタリア全土で広く親しまれています。シンボルとなっている「髭を蓄えた老紳士」のラベルは、1942年からモレッティ社のビールのラベルに登場しています。