80年代、サーファー御用達のビールといえば"PRIMO"。
FALARのポップサックパンツにReyn Spoonerのシャツ、Top SiderのデッキシューズとJOVANのムスクでキメたサーファー達は、ディスコに行くとまずは"PRIMO"で乾杯。けっしてバドワイザーやクアーズではありませんでした。
そんなサーファーに絶大な人気を誇ったプリモビールは、1898年にHonolulu Brewing & Malting Co. という会社によって発売されました。そして1920年~1933年の禁酒法時代をくぐり抜け、いくつもの企業に転売されながらも、ハワイ州の売上No. 1ビールとして君臨。ただその後は、次第に売り上げが落ち、ついに1997年に製造を中止。そして約10年の長いブランクを経て、2008年11月、現在プリモを所有しているPabst Brewing Co.からプリモを復活するという発表がされたのでした。ただ、原料になるCane sugar(さとうきび)はハワイ産のものを使用しているのですが、ボトルで売られるプリモは、Pabst Brewing Co.がカリフォルニアで作ってハワイに輸入。ドラフトのみをハワイの地ビール、カウアイ島のKeoki Brewingが醸造しているようです。
このプリモビール、飲んでいたのはもう30年近くも昔のことなので、味なんかすっかり忘れてしまってましたが、飲んでみると日本のラガービールに近い、スッキリとした味でした。ボトルにもIsland Lagerと書いてあるように、味わいや風味もあまり強くないので、バドやクアーズのようにキンキンに冷やして飲むのが良さそうです。
ハワイのビールといえばコナビールがありますが、コナビールは結構しっかりとしたクラフトビールといった味なので、喉を潤す1杯目はこちら、2杯目以降にコナビールと、飲み比べてみるのもお薦めのようです。
それでは40〜50代のサーファー&元サーファーの皆さん、
乾杯!